歩きづらい(歩行障害)|
最終更新:2025年10月
歩行障害とは?
「足が出にくい」「ふらつく」「小刻みになる」「まっすぐ歩けない」といった歩行の異常が主な症状となります。脳・脊髄・末梢神経・筋肉・関節のいずれでも起こるため、どこに原因があるかを見きわめることが第一です。高齢の方では転倒・骨折につながるため、早めの評価が重要です。
主な原因について
パーキンソン病のように「小刻み歩行」になるもの、脳血管障害のように「片麻痺で引きずる」もの、末梢神経障害のように「足が持ち上がらずつまずく」ものなど、歩き方でおおよその原因が分かります。薬剤・脱水・低血圧でも一時的にふらつくため、内科的な評価も同時に行います。
主な症状
- 歩幅が小さくなり、手を振らずに歩く
- 足を前に出しにくい・一歩目が出ない
- 片足だけ引きずる
- ふらふらして方向転換が不安
- 長く歩くとどんどん不安定になる
- 転びやすくなった
こうした変化が「前より増えた」と感じたら受診してください。
検査について
- 歩き方・筋力・感覚・姿勢を診察で確認
- 血圧・血液で全身状態をチェック
- 必要に応じて頭部・頸椎のMRIで脳・脊髄を確認
- 末梢神経が疑われる場合は神経伝導検査を連携で実施
複数の要因が絡んでいることが多いので、1つずつ切り分けていきます。
治療・生活でできること
原因に応じて、薬の調整、パーキンソン病の治療、糖尿病や甲状腺のコントロール、リハビリテーションを行います。転倒予防として、室内の段差・カーペット・暗い廊下の見直しも重要です。杖や歩行器があったほうが安全な場合は、そのタイミングもお伝えします。
好生医院での診療の流れ
- いつから歩きにくくなったかを確認
- 神経・筋力・バランスの診察
- 必要な画像・神経検査を検討
- 原因に応じた治療とリハビリの提案など行なう
よくある質問
Q. 歩行障害は何科でみてもらうのがいいですか?
A. 歩行障害は主に脳神経内科で対応することが多い主訴です。当院には神経内科専門医がおりますので、専門医の診察を受けていただくことが可能です。
Q. 年齢の影響による歩きづらさでも診てもらえますか?
A. もちろんです。年齢の影響というよりも、加齢に伴う何らかの原因で歩行障害が考えられること、またそれ以外にも想定しえない原因が潜んでいる可能性もあることから、受診していただく方がよろしいかと思います。
