認知症は、脳の機能が低下し、日常生活に支障をきたす症状の総称です。主な原因としては、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。それぞれのタイプによって異なる症状や進行の特徴があります。

こんな症状はご相談ください

  • 最近の出来事を思い出せない
  • 同じことを何度も繰り返す
  • 置き忘れ・しまい忘れが増えた
  • 道に迷いやすい
  • 会話や手順がうまく進まない
  • 物の使い方が分からない
  • 夜間せん妄・不眠・不穏などの行動・心理症状(BPSD)が出現した
    ※「受診の目安」は迷ったら電話でご相談ください(0282-22-0317)。

好生医院のもの忘れ・認知症外来の特徴

認知症専門医が対応:認知症の鑑別が必要な神経疾患(てんかん、脳血管障害 など)も視野に入れて評価

家族のみの相談も可能:受診準備・介護負担・社会資源の使い方をご案内

地域連携:必要に応じて、地域包括支援センター・専門医療機関と連携

抗アミロイドβ薬の“相談”に対応:適応や副作用、評価手順の説明・連携を行います(投与には所定の検査・条件が必要です)

認知症の治療

アルツハイマー型認知症の認知症状の進行をできるだけ遅らせて、認知症になった患者さん自身が少しでもその人らしく長く生活できるようにすること、 そしてご家族の介護負担を少しでも軽減することが治療の中心となります。治療には、お薬による治療(薬物療法)と、お薬以外の治療(非薬物療法)が あります。

  • 薬物治療
    • 抗アミロイドβ凝集体抗体薬
      • アルツハイマー病患者さんの脳神経細胞のま わりに蓄積する異常な たんぱく質アミロイド β(Aβ)の凝集体を取り除く薬です。
      • 主な副作用として脳の浮腫、 脳の微小出血 、頭痛 、めまい 、発熱、吐き気などがあります。
    • コリンエステラーぜ阻害薬
      • アルツハイマー型認知症の患者さんの脳内で不足しているといわれる「アセチルコリン」 という神経伝達物質の量を増加させ、低下した神経情報の伝達を改善する働きを持つ薬となります。
      • 主な副作用として吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状などがあります。
    • NMDA受容体拮抗薬
      • アルツハイマー型認知症の患者さんの脳内で過剰になるとされる「グルタミン酸」という神経伝達物質による神経細胞への過剰刺激を調整しながら、神経細胞を守る 働きを持つ薬です。
      • 主な副作用として眠気、めまい、便秘、頭痛などがあります。
  • 非薬物治療

さまざまなリハビリテーションを通じて、やりがい、充実感などを得ることで、 障害を受けていない脳の部位に働きかけ、残された機能を引き出します。 認知機能を改善し、また、不安、抑うつなどの行動・心理症状を和らげ、日常的 な生活動作を高めることが治療の目標となります。

  • 回想法
    • 昔の思い出を聞いたり話し合ったりする ことで脳を活性化し、心の安定を図ります。
  • リアリティオリエンテーション
    • 見 当 識( 日 時 、場 所 、人 、物などの把握)を意識させる機会を繰り返し提供することで、見当識障害の改善を目指します。
  • 日常生活動作訓練 
    • 着替え、トイレ、入浴、洗顔など、その人の状態に応じて日常生活に必要な動作の訓練をおこなったり、指導したりします。
  • 運動療法 
    • 立ち上がり、起き上がり、歩くなどといった基本的な運動機能を向上させるための訓練、 有酸素運動を取り入れた散歩や体操な どを行います。
  • 音楽療法 
    • 気持ちを安定させ、不安を軽減します。音楽鑑賞、合唱や演奏など方法はさまざまあります。

▶ アクセス(地図・駐車場):[https://koseiiin.com/#access]

▶ 診療時間・受付時間:
[AM 9:00-12:30(受付終了12:15) PM 14:00-18:00(受付終了17:30)]

▶ お問い合わせ(TEL):0282-22-0317

(WEB予約はこちら。火曜日、木曜日のみWEB予約可能です。)

もの忘れ・認知症外来のWEB予約